2024.12.16.Mon
今日のおじさん語録
「礼儀作法は、エチケットは、自然にその人間に湧いてでてくる。/山口瞳」

なんともうすぐ90歳!
小林泰彦さんが
47年ぶりの
ヘビーデューティー本
「ヘビトラ大図鑑」を
出版するぞ!

昨年末に「ぼくのおじさん」がインタビューした、〝アウトドアとアイビーをひとつにしたおじさん〟こと、イラストレーターの小林泰彦さん。そのエネルギーはインタビュー後も衰えることなく、ものすごい本が生まれてしまった! 「ぼくのおじさん」も関わったその内容を、ちょっとだけ紹介させてくれ!

年齢なんてただの数字だ!
小林さんのパワーは
衰え知らず

雑誌『MEN’S CLUB』が休刊し、アイビーファッションの巨人が星になった2024年。しかし小林泰彦さんのエネルギーは衰えるどころか、まだまだ燃えたぎっている! 

2024年の初夏に訪れた、小林さんの〝山小屋〟にて。ここでは貴重な小林さんの私物をたっぷり撮らせてもらった!

そんなパワーがみごとに結実した一冊が、2024年12月12日に発売される書籍『ヘビトラ大図鑑 HEAVY DUTY TRADITIONAL』だ。

その企画と編集を手掛けたのは、「ぼくのおじさん」に小林さんを紹介してくれた編集者、粕谷誠一郎さんだ。『POPEYE』の創刊に立ち会い、ANAの機内誌『翼の王国』の編集長を長年務めた、まさに雑誌カルチャーの生き字引。

「ぼくのおじさん」は粕谷さんに誘われる形でこの本の企画段階からお手伝いをしてきたのだが、正直言ってふたりのパワーをナメていたかもしれない!?

最初は過去作の再録という話だったのが、あれよあれよと話は転がり、気がついたら小林さんは22点ものイラストと、大量の原稿をフィニッシュ! しかもブツ撮りやキャプションまでご自分で手掛けているからすごすぎる。かくして1977年に発行された伝説の書籍『ヘビーデューティーの本』の現代版ともいえる、208ページの大作『ヘビトラ大図鑑』が生まれたというわけだ。

カバーはもちろん小林さんの描き下ろし。この書き文字がたまらないなあ〜。

小林さんと粕谷さんの打ち合わせはほとんど世田谷区のデニーズで行われたのだが、毎度3〜4時間は当たり前。そして原稿とイラストラフの提出はFAXだ! 雑誌で見たそのまんまの絵と文字が、ピーという音とともに送られてきたときは嬉しかったなあ。そんなアナログなやりとりを経てつくられたこの本は、決して今どきの洗練された構成ではないけれど、昔の雑誌にあった荒削りなパワーと熱気が凝縮されていると思う! 

絶対に面白いよ、これ!

〝ヘビアイ〟の上位概念
〝ヘビトラ〟とは何だ?

そのまんまスタイリングをマネしたくなる、小林さんの描き下ろしイラストの数々。
原稿も小林さんの書き下ろし。しかも本文だけではなく、キャプションや小さなブツ撮りまでいまだにご自身が手がけられている。畏るべし・・・!

この本を紹介するためには、まずは『ヘビトラ大図鑑』というタイトルについて説明しなくてはならない。小林さんといえば〝ヘビーデューティー〟という概念の立役者であり、それを〝アイビー〟と組み合わせた〝ヘビーデューティーアイビー〟略して〝ヘビアイ〟の伝道師。それに対して〝ヘビトラ〟とは何なのか?

その答えは本書を読んでもらえれば深く理解してもらえると思うが、簡単にいうと「トラッド=アイビーのルーツ」という考え方に基づいている。要するにアメリカだけじゃなく、英国をはじめとするヨーロッパの伝統的なアイテムやスタイルがたくさん紹介されているってこと! コンテンツ一覧をざっと見ただけでもたまらないでしょう?

小林さんがイラスト・写真・文章でレポートした、ありし日の海外名店の記事。L.L.BEANの店内マップは必見だ!
トートバッグといえばL.L.BEANが有名だけど、小林さんはコスビーのものを愛用していた!
「ぼくのおじさん」が山梨の〝山小屋〟で撮影した、小林さんの私物。
この木製フレームのザックは一体? その答えは書籍を買えばわかる!
小林さんが原稿を書き下ろした「ヘビトラの歩み」。

靴やバッグ、ダウンジャケットといった年季の入りまくった小林さんの愛用品に、ありし日のL.L.BEANやエディーバウアーのショップ、そして世界にAMETORAカルチャーを広めたW.デーヴィッド・マークスさんとの対談記事・・・。トラッドファッション好きとしては、この本を買わなくちゃ嘘でしょう?

■目次/ 収録コンテンツ

■ヘビトラ図解
(22体のオールカラー描き下ろしイラスト)
■プロローグ/ ヘビトラへの歩み
■ヘビトラ覚書・マテリアル
(バッグ/ ダウン/ 靴/ 革/ セーター)
■ヘビトラ覚書・名店

L.L.Bean
Eddie Bauer

MACNAUGHTON

J.C.CORDINGS
■まだまだヘビトラ図解
■ヘビーデューティートラディショナルを語る
ヘビトラ対談1 W.デーヴィッド・マークス×小林泰彦
ヘビトラ対談2  藤本孝夫×小林泰彦
■BASIC HATS&SHOES
■私のヘビトラ愛用品
■ヘビーデューティートラディショナル用語集
■小林泰彦 著作一覧

光栄なことに、「ぼくのおじさん」はこの記念すべき一冊の中で、W.デーヴィッド・マークスさんや、バッグデザイナーの藤本孝夫さんとの対談記事をつくらせてもらっている。

そこで皆様のご許可のもと、近日中に小林さんとW.デーヴィッド・マークスさんとの対談記事の完全版(!)を掲載させていただくことに(もうちょっと待っててね)! 

W.デーヴィッド・マークスさんとの対談は必読!

これに限らず出版記念のイベントやコンテンツなどは、随時「ぼくのおじさん」やそのInstagramでご紹介したいと思っている。

2024年の大晦日で90歳を迎えるアイビーレジェンドのすごさを、読者のみんなにぜひ体感してもらいたい。そして面白かったら、友達にもすすめてほしい!

AMAZONでのご購入はこちらから!

■書籍情報

『ヘビトラ大図鑑 HEAVY DUTY TRADITIONAL』

著者:小林 泰彦

定価:2,750円(本体2,500円+税) 

仕様:A5判(210mm×148mm)/ソフトカバー/208頁(カラー/ モノクロ) 

ISBN:978-4-86791-031-3

発売日:2024年12月12日 

*発売日は地域によって異なることがあります 

発行:株式会社トゥーヴァージンズ 

© Yasuhiko Kobayashi 2024

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