特集/ぼくのおじさん物語
あなたは
月光荘おじさんを
知ってますか?
【全8回】
「月光荘おじさん」。その名前を知っている人は、きっとかなり少ないだろう。だってこのおじさんは銀座にある小さな絵の具屋さんの初代店主。政治家でもお金持ちでもアーティストでもないのだから。でも「ぼくのおじさん」の世界に有名か無名かは関係ない。誰かに与えた〝気付き〟と〝愛〟の総量で言うならば、月光荘おじさんはダントツで世界の偉人級。知れば知るほど、そのすごさに惹きつけられることは確実だ。絵を描かないからって知らないのはもったいない、その生き方と美意識と言葉のチカラを、ぜひとも堪能してほしい。えっ、なんでタイトルに本名が載っていないのかって? 読めばわかるさ!
イラスト/菊野友美
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月の光のように 生きたおじさんの物語 文・山下英介
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わたしが 月光荘おじちゃんから 教わったこと 談・水野スウ
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月光荘おじさんの 手紙をおすそわけ! 資料提供/水野スウ
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月光荘の名品が 教えてくれる 「ほんもの」の温もり 撮影/山下英介
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月光荘三代目・日比康造 「ぼくのおじいさんは 月光荘おじさん!」 談・日比康造
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赤峰さんも感激! 月光荘の色が生まれる 夢の絵の具工場(上) 撮影/山下英介
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赤峰さんも感激! 月光荘の色が生まれる 夢の絵の具工場(下) 撮影/山下英介
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月光荘おじさんが残した 美しい言葉たち 文/山下英介
月光荘おじさん(「月光荘」店主・絵の具職人)
1894~1990年。18歳で富山から上京し、さまざまな職業を経たのちに、与謝野晶子・鉄幹夫妻から薫陶を受け、23歳のときに「月光荘」を設立。日本で初めて純国産絵の具を開発し、若手芸術家を支援するサロンやギャラリーをつくるなど、わが国の美術界に大きく貢献する。96歳で亡くなる直前まで銀座のお店に立ち続けた、頑固で格好いい〝ぼくのおじさん〟。