2024.12.22.Sun
今日のおじさん語録
「なんのために生まれて来たのだろう。そんなことを詮索するほど人間は偉くない。/杉浦日向子」

ヴィンテージ好きも
モード好きも必見!
オーストラリアの新鋭
「Atelier Lavoro」が
日本初上陸

嫌になるほど暑かった2024年8月、「ぼくのおじさん」のアトリエに、オーストラリアからふたりの友人がやってきた! Atelier Lavoro(アトリエ ラヴォロ)というブランドを引っ提げて・・・。そこでのインタビューと打ち合わせを経て、まだまだ謎のベールに包まれたこのブランドの日本初となるトランクショーを、「ぼくのおじさん」がオーガナイズすることを決定! だってものすごく格好いいよ、このブランド! というわけで11月4〜5日はAtelier Mon Oncleに集まれ! 

アメリカの定番服を
テーラーのクオリティで

まずは日本の読者とファッション好きに、あなたたちの背景を説明してもらえますか?

Joe Ha 私は長年世界中を旅しながらテーラリング技術を学んで、2010年にシドニーで「THE FINERY COMPANY」というビスポークテーラーを立ち上げました。今ではオーストラリアで最も優れたテーラーだと自負しています。ただ私はフォーマルのみならず1940〜50年代のアメリカンメンズファッションに惹かれていましたから、そのインスピレーションからAtelier Lavoroを構想したんです。

シドニーのNO.1ビスポークテーラー「THE FINERY COMPANY」を運営するJoe Haさん。その人柄も、つくる服もまさに端正の極み。実は昔から編集人は彼に憧れ、雑誌に登場してもらったこともあるのだ。

Davy Zhu 私はもともとアメリカの黄金時代のメンズウエアやクリエイションの愛好家で、映画や家具制作などの仕事に携わったのち、20代はさまざまなメゾンブランドでテーラリングのスペシャリストとして働いていました。その後はメルボルンで「Lieutenant and Co.」という、日本のアメカジやアメトラブランドを扱うセレクトショップを設立し、オーストラリアでは今までなかった文化を築き上げてきたのです。

メルボルンを拠点に、日本のアメカジブランドを扱うセレクトショップ「Lieutenant and Co.」を運営するDavy Zhuさん。ヴィンテージウエアからビスポーククロージングまで精通し、グラフィックのセンスも備えた多才な紳士だ。
そんなふたりはどこで出会ったんですか?

Davy Joeが2019年にトランクショーでメルボルンに訪れたとき、私のいる「Lieutenant and Co.」を訪れてくれたんです。すぐに親友になりましたよ。そしてクラシックな仕立てを尊重しながらもモダンなヒネリを加えたブランドをつくるチャンスを得たと思い、Atelier Lavoroを共同で設立しました。

アメリカのミッドセンチュリー期のカジュアルウエアをベースに、モダンなシルエットと、テーラーによるハイクオリティな仕立てでアップデートさせたAtelier Lavoroのコレクション。その完成度はかなりのものだ。
スポーツジャケットからバルカラーコート、デニムにいたるまで、男のカジュアルシーンにおける必須のワードローブを網羅したコレクション。生地は手応えたっぷりのオリジナルものを揃えている。アイテムごとに織りネームを替えている点も、お洒落心をくすぐるな〜。
ブランドのコンセプトはどんなものですか?

Davy ひとことで言うならば、シアーズやJ.C.ペニーなどに代表されるアメリカの黄金期・・・いわゆるミッドセンチュリー(1940〜50年代)のメンズファッションと、当時の映画や音楽といったサブカルチャーからのインスパイアでしょうか。クリエイションの源はヴィンテージファッションにありますが、私たちはそのスタイルを現代のレンズを通して表現することを大切にしています。つまり現代的なシルエットと、細部にまでこだわり抜いたクラフツマンシップが融合した、パーソナルメイドのブランドです。「Lavolo」という言葉は、イタリア語で〝仕事〟や〝傑作〟を意味する「capolavoro」から取られているんですよ。

展開の仕方は?

Joe 当社のものづくりの拠点は、私が長年にわたって深くコミュニケーションを取り続け、素晴らしい技術の職人たちを擁する韓国・ソウルのアトリエです。ひとりの職人がひとつの服を最初から最後まで手がける〝丸縫い〟というやり方で生産しており、その高度な技術とオリジナルのヴィンテージファブリックとの組み合わせで、ほかにはないワードローブを産み出します。デニムについては日本製のデッドストックデニム生地を使い、1910〜60年代までのヴィンテージミシン12台を稼働させて縫製していますが、これについてもひとりの職人が最初から最後まで担当する〝丸縫い〟。比類なきクオリティのテーラリングブランドだと自負していますよ。

なるほど、アメリカンミッドセンチュリーのスタイルとサルトリアの技術、そしてモードなシルエットが融合した服が、アトリエ ラヴォロというわけですね。プロダクトのクオリティも素晴らしいし、最近のインポートクロージングの高騰ぶりを考えると、価格だってリアリティがある。これはぜひともAtelier Mon Oncle を通して、日本の洋服好きにも知ってもらいたい! 

・・・そんなやりとりを経て決定した、11月4〜5日にかけてのトランクショー。4日は月曜日ですが祝日、5日は平日です。ご予約優先ではありますが、いろんな方に見てもらいたいので、フリーでのご来場も大歓迎! 今までありそうでなかったスタイルのブランドだし、オーダーメイドといっても決して高価すぎないリアリティのあるプライスだし、試着だけでもぜひトライしてほしいな!

嫌になるほど暑かったこの8月に、わざわざ涼しいオーストラリアから訪ね、神楽坂のアトリエを下見してくれたAtelier Lavoroのふたり。江戸川橋の老舗「はし本」の鰻はいかがだったかな? 礼儀正しく誠実な紳士たちにぜひ会いにきて!

オーストラリアのシドニーで活躍するテーラーのJoe Haさんと、メルボルンで映画制作や家具デザインなどを手掛けてきたDavy Zhuさんのふたりが設立した、MTO(メイド・トゥ・オーダー)を中心としたカジュアルレーベル。そのイメージソースは、20世紀初頭のアメリカン・ヴィンテージカルチャー。ツイード製のコートやブルゾンからデニムまで、ヴィンテージテイストの素材とモダンなカッティング、そしてサルトリアルな縫製とを融合させたワードローブをご注文いただけます。

日本で初めてのトランクショーとなるので、セレクトショップやファッション業界の皆様にもぜひご覧いただきたい。試着だけでもお気軽にどうぞ!


【場所】
Atelier Mon Oncle
住所/東京都新宿区水道町1-9 しのぶ荘(地下鉄東西線神楽坂駅から徒歩4分、地下鉄有楽町線江戸川橋駅から徒歩6分程度)


【開催日時】
2024年11月4日(月曜・祝日)12:00~19:00
2024年11月5日(火曜)12:00~19:00


【展開商品】
⚫︎Atelier LavoroのMTO(受注生産)コレクション(ジャケット、コート、シャツ、デニムなどがご注文いただけます)
⚫︎お客様の体型を採寸し、体にフィットさせるMTMシステムや、ビスポークのご注文も可能です。


【価格の目安】
⚫︎スポーツジャケット約1,000オーストラリアドル〜
⚫︎スーツ約2,000オーストラリアドル〜
⚫︎シャツ約500オーストラリアドル〜

※現在の豪ドル/日本円のレートは1豪ドル約100円ほどとなります。
※お客様の体型にフィットさせるMTMシステムの場合、上記に加え約20〜30%のチャージをいただきます。
※上記の価格に加え輸入にかかる関税や送料を含んだ配送手数料をいただきます。詳細の金額については改めて告知いたします。


【納期】
⚫︎ご注文から約3〜4ヶ月後に納品させていただきます。


【入場】
予約優先
※フリーのお客様も大歓迎いたします。


【決済方法】
クレジットカード


【ご予約・イベントのお問い合わせ】
info@mononcle.jp
もしくはDMにてお願いいたします。

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