11月2〜3日開催!
P.J&CO.が提案する
奥深いヴィンテージ
シルバーの世界にようこそ
11月の「ぼくのおじさん」は、注目のクリエイターや職人さんを招いたリアルイベントが盛りだくさん! その先陣を切るのが、11月2〜3日に開催するシルバーアクセサリーのトランクショーだ。やってくるのは、ティファニーに特化したヴィンテージシルバーを取り揃えたPJ.ANTIQUE JEWELRY(ピージェイアンティークジュエリー)と、その世界観にインスパイアされたオリジナルブランドのP.J&CO.(ピージェイアンドコー)。ここではそのふたつを主宰する山田大智さんに、奥深いヴィンテージシルバーの世界を教えてもらった!
ヴィンテージ
ティファニーの
魅力って?
最近、ティファニーのアンティークやヴィンテージのシルバーアイテムに注目が集まっていると聞きますが、本当ですか?
山田大智 ぼくはラルフ ローレンに勤めていた10年以上前からヴィンテージ市場でIDブレスレットを集めてきたのですが、最初はものすごく安くて、鉄屑みたいにボウルの中に詰め込んで販売されていました。それが今ではすごい人気になっていて、オークションサイトではIDブレスを中心にどんどん偽物が出回り始めています。ぼくが本格的にジュエリーを集め始めたときは、アメリカのディーラーからも「クレイジー」だと笑われましたが(笑)。ただ、今の価格についてはその価値が正当に認められたという意味では納得しています。今までエルメスとここまで差がついていたことが自体がおかしかったわけですから。
ひと昔前はあまり人気がなかったんですか?
山田 アメリカには昔からティファニーのシルバーを集めている人たちのコミュニティがあるんですが、お金持ちのお屋敷にある銀器やサーベルみたいな世界が主流だったんですよ。ティファニーのシルバージュエリーはあまりにも種類が多すぎて、エルメスでいう「シェーヌダンクル」みたいな売り方ができなかったことも、今まであまり注目されなかった理由だと思います。それがぼくにとってはラッキーだったとも言えますが。
ティファニーのシルバーって、アメリカではどんな立ち位置なんですか?
山田 お金持ちの世界はもちろんですが、意外と庶民にも親しまれているんですよ。アメリカの遺品セールなんかに行くと必ず出品されていますから、スプーンくらいなら庶民でも買えたんじゃないかなあ。加えていわゆるミリタリー用のブレスレットやリング、さらにスポーツ競技の優勝トロフィーまでつくっていましたから、幅広い層に人気だったと思います。
現代でいうと?
山田 ぼくが扱っているヴィンテージやアンティークシルバーの世界ですと、やはりラルフ ローレン好きな方が多いですね。実はPJ.ANTIQUE JEWELRYを始めたときは、ぼくがつくっていたカバーオールに合わせる提案をしていたこともあって、アメカジ好きの男性が主な顧客でした。最近ではスーツを着るようなお洒落な方々が増えてきて、半々くらいでしょうか。
その魅力って、ズバリどこにあるんですか?
山田 これだけ掘れて、これだけ色々なモノが出てきて、知らないことがたくさんあるという意味では、コレクター目線でいうと面白すぎるブランドですね。こんなに男心をくすぐるモノって、そうないですよ。
ここでの説明は省略しますが、その歴史はもちろん、ものづくりのスタイルも他のメゾンブランドやジュエラーとはかなり違いますものね。では、プロダクトとしての特徴は?
山田 現代のシルバーとは全く表情が違います。シルバーって、スポンジのように気泡が多いんですが、当時のシルバーはプレス機を使って鍛造しているので(熱して金属を叩きながら密度を高める製法)、その泡が抜けて鉛やネズミっぽい色になるんです。ぼくはこれが大好きで。
まさに昔ながらのシルバースミス(銀職人)がつくるシルバーなんですね! 今のモノとは違うんですか?
山田 今はキャストを使っていますから(液状のシルバーを型に流し込む製法)、ゴマシオみたいな気泡が出がちですし、だいぶ質感は違いますね。原料のシルバーそのものも、イリジウムやパラジウムみたいな金属を企業秘密の割合で入れることによって、ピカピカにしちゃうんです。これはぼくにとってはいらないディテールなんですけど(笑)。ですから最近、特にLVMHに買収された後のティファニー製品は全く手にとっていません。
そんなティファニーコレクターがつくったオリジナルのブランドがP.J&CO.になるわけですが、これはどんな展開をされているんですか?
山田 P.J&CO.は自社のアトリエでつくる受注生産のブランドで、ヴィンテージのティファニーにインスパイアされたベルトのバックルやそれに合わせるベルト、そしてスターリングシルバーをボタンにあしらったカバーオールなどを展開しています。このボタンは傷つけた後に燻しを入れたのでかなり黒ずんでいますが、逆に使うほど地金が見えて光ってくる。つまり〝逆のエイジング〟をするんですよ。
お〜、これはすごい!
山田 シルバーという素材にはまだまだ可能性を感じます。本当にぼくは好きですね。
最近は大手のセレクトショップからもアプローチがたくさん寄せられるらしいですが、私たちのアトリエみたいな小さな空間でトランクショーを開催してくれるのには、何か理由があるんですか?
山田 あまり出入りが多いところだと、ひとつひとつのジュエリーについての説明ができないので、ぼくのいる意味がないんですよ(笑)。ぼくはひとつのジュエリーに興味を持ってくださったお客様には、持てる知識の限りを尽くしてご説明して、そのよさをしっかりお伝えします。だって、決して安いモノではありませんから。いつかお客様がちょっとお金に困ったときも、これだけは売らずに取っておこうと思えるような(笑)、そんなシルバーの魅力をお伝えしたいですね。
ラインナップ①
P.J&CO.の
コレクション
ラインナップ②
PJ.ANTIQUE JEWELRY
ここで紹介したのは
ほんの一部!
イベントの詳細は
こちらから
P.J&CO.
PJ.ANTIQUE JEWELRYトランクショー
【場所】
Atelier Mon Oncle
住所/東京都新宿区水道町1-9 しのぶ荘(地下鉄東西線神楽坂駅から徒歩4分、地下鉄有楽町線江戸川橋駅から徒歩6分程度)
【開催日時】
2024年11月2日(土曜)12:00~19:00
2024年11月3日(日曜)12:00~19:00
【展開商品】
⚫︎P.J&CO.のオリジナルアイテム(ベルト、バックル、カバーオールなど ※受注生産につき約2〜3ヶ月ほどで納品させていただきます)
⚫︎PJ.ANTIQUE JEWELRYのアンティーク&ヴィンテージジュエリー
【入場】
予約優先
※フリーのお客様も大歓迎いたします。
【決済方法】
クレジットカード・現金
【ご予約・イベントのお問い合わせ】
info@mononcle.jp
もしくはDMにてお願いいたします。
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